子供には行うべきでない治療

インターネットを開くと起立性調節障害や自律神経の問題に対する様々な治療法が紹介されていますが、小学生、中学生、高校生などの成長期段階の子供にやるべきでない治療も少なくありません。

 

子供に対する危険な治療法

インターネットを開けば様々な起立性調節障害、自律神経失調、姿勢改善などの治療法が出てきます。しかし、その中には子供に対する治療としては非常に危険な治療法も少なくありません。

背骨をバキバキ、ボキボキ

子供だけでなく大人にもやってはいけない治療の代表です。『骨盤がゆがんでます』『首が歪んでいます』などと言って、レントゲンはもちろんの事、医療器機による客観的な検査もなく、触診や視診程度の検査で背骨をボキボキ、バキバキする様な整体院、整骨院、カイロプラクティック院には近づかない方が賢明です。危険な治療

理論的には歪んだ背骨の骨を正しい位置に戻すという考えなので良いかとは思いますが、ボキボキ、バキバキして正常な位置に戻す事は困難です。どんなにベテランの先生が行っても成功率は20%以下になる事はすでに証明されています。ですから、5回も行えば必ず1回は失敗します。

 

 

そして、その失敗の代償は非常に高く死亡例や脊椎損傷なども珍しくありません。そこまで大きな損傷が無くとも背骨の歪みは酷くなるので自律神経機能を始めとした神経機能は明らかに低下して様々な健康問題へと発展していきます。

ただし、その場は気持ち良かったり、一時的に楽になる事もあるので、先生も患者さんも悪くしている施術などとは思っていないのが現状です。

しかし、その様な施術を続けた方は画像検査で歪みは酷くなっているのが明確に分かります。

強いマッサージ 長時間のマッサージ

子供に対する治療で整骨院、整体院では長時間のマッサージや強いマッサージを行う院があるようです。これも、子供には危険です。強いマッサージとは痛みを伴うほどのマッサージで、長時間とは10分以上のマッサージの事を言います。

マッサージはダメ

医学的には常識ですが一般的には知られていないのが『筋肉は揉めばもむほど硬くなる』というっ事です。これは子供だけでなく大人も同じです。

また、手で触るという効果は癒しやリラックス効果もあり良いのですが、長時間触っていると身体は疲労して弱っていきます。

生き物は触れば触るほど弱っていくのです。植物や動物園にある小動物を触るコーナーなどの動物を見れば分かる事です。

手術なども出来るだけ短時間に終わらす事が患者を弱らせないために重要ですよね?

そもそも、子供の自律神経機能の改善や起立性調節障害、姿勢改善にマッサージなどは全く必要ありません。

薬物療法

薬というのは基本的には身体にとっては毒物です。これは薬剤師の学校では最初に教わる事です。もちろん、薬が必要な病気や薬が必要な状況は沢山あります。しかし、薬は出来るだけ飲まない方が長期的な健康には良いのです。

薬は毒では、起立性調節障害や自律神経失調症、うつ病やパニックなどと診断されて子供にはどの様な薬が出るのでしょうか?

まずは、向精神薬系です。この薬を飲み始めると抜け出すのは困難です。もちろん、上記の様な疾患が治る事はありません。単に症状が感じにくく、症状が軽減するだけです。

ある有名な医師は『向精神薬は覚せい剤や麻薬の成分を少し弱くしただけ』と言っており、そしてそれは事実です。

ですから、飲み始めれば顔つきが変わり、感情が薄くなり、気力が低下し、薬を止める事が出来なくなると言っています。それを子供に飲ませますか?

起立性調節障害などは夜眠れない等の症状も出る事から<睡眠薬>を処方する医師もいる様です。睡眠は人の健康にとって欠かせないものです。ですから、質の良い睡眠は大切ですが睡眠薬による睡眠では質の良い睡眠は取れません。

睡眠薬での睡眠は『失神しているのと同じ』です。そして、依存性の高い薬で辞められなくなります。

あと起立性調節障害では血圧を上げる薬が出される事が多いかと思います。これは向精神薬や睡眠薬などの薬に比べて怖い薬ではありません。危険と言える薬ではありません。

ただ、やはり長期服用は避けるべきです。やはり薬の成分で無理やり血圧を上げるでは無く、自然に上がる様な身体にする事が大切になります。