自律神経機能が低下する原因

自律神経機能は身体の全器官をコントロールしていますが、謎な部分も多く西洋医学的には精神的なストレスが自律神経の機能を低下させる、乱れさせるのではないか?と考えられています。しかし、統合医療的な見方をすれば自律神経機能の低下は精神的なストレスよりももっと大きな要因があります。

自律神経とは何か

自律神経とは簡単に言ってしまえば自分の意識でコントロール出来ない身体の様々な器官を自動的にコントロールしてくれる神経です。

例えば、心臓を止めたり、早く動かしたりは出来ませんよね?内臓や血管、内分泌、免疫系も同じです。しかし、その時の状況に合わせて適切に動いてくれています。何か食べれば胃や腸は勝手に動きます。運動すれば心臓が早く動いて血流が多くなります。寒ければ震えて、毛穴が縮まります。暑ければ汗をかいて熱を発散します。

この様に自律神経がその時々の外部環境、内部環境に合わせて適切にコントロールしているから人間は生きていけるのです。

自律神経はどこから出ているのか

千葉県 起立性調節障害で不登校になっている中学生の整体院が教える自律神経イメージ運動神経、感覚神経と同様に脳と背骨から神経線維が出て各器官に分布しています。そして、その神経線維に電気が流れる事で各器官に指令を出します。

その指令は運動神経ならば自分の意志、考えで出来ますが、自律神経は自分の意志では無く身体を健康に保つため、身体を守るために脳などの中枢神経が自動的に判断して指令を出しています。

自律神経の機能が低下するとどうなるのか

自律神経は血管系、呼吸器系、消化器系、排泄器系、生殖器系、内分泌系、免疫系、骨格筋系など身体の全ての器官に関わりを持ち、自動的にコントロールをしています。ですから、自律神経の機能が低下すると、その低下した神経が支配している器官の機能も低下します。

自律神経機能が低下して、何らかの器官の働きが悪くなってもすぐには『病気』になりません。ですから、病院で検査しても異常は特に見つかる事はありません。ただし、それを何年か放置すると何らかの症状が現れてきます。

例えば、血管系の働きが低下して頭痛を起こしたり、排泄器の低下で便秘を起こしたりします。ただし、ここでもまだ病院の検査では異常なしと言われます。『病気』では無いとされます。西洋医学的には検査では異常が無いが症状がある場合『不定愁訴』と言われます。東洋医学では『未病』と言われます。

そして未病の状態、不定愁訴がある状態を放置すると何年、何十年後かには病院の検査でも明かな異常が出る『病気』となります。

自律神経が低下する原因

自律神経機能は謎が多く、全てが解明されてはいません。では、自律神経機能が低下する原因は何だと考えられているのでしょうか?一般的には精神的ストレスによって自律神経機能は低下すると言われています。東洋医学などは『気の流れ』などを考える様です。

しかし、統合医療的に見ると多くの場合、自律神経が低下する原因は『背骨のバランス』、分かり易く言えば姿勢と考えられます。当然、精神的ストレスなどでも自律神経の機能は低下しますがごく少数と思われます。

統合医療とは西洋医学を基本的ベースとして東洋医学やカイロ、オステなど代替医療と言われている分野の優れた理論や治療法を取り入れた医療の事を言います。

西洋医学は万能だと考えている方は多いですが、苦手な分野もあるのです。命に関わる怪我や急性期の病気に対しての処置、目に見えるような病気を見つけるのは西洋医学以外の選択はないのですが、慢性的な疾患に関しては苦手としていると言えます。検査に関しても目に見える、数値化できる病気以外は苦手としていると言えます。

自律神経の機能低下による症状はまさに、西洋医学が苦手としている分野です。ですから、自律神経の問題に関しては統合医療的な考えや治療法が最も優れていると言えます。

背骨と自律神経のメカニズム

自律神経は脳や背骨から神経線維となって各器官(内臓、血管、筋など)に分布しております。脳の神経も背骨を通って出ています。ですから、背骨がゆがむと神経の通り道を悪くしたり、神経を引っ張る様な力が加わります。

千葉県の整体院で行っている起立性調節障害の自律神経検査

神経繊維は一部弱い部分を抜かせば全体的には圧迫には強い組織と言われています。ですから、一時的な圧迫や牽引力は身体に何の問題も起こしません。しかし、圧迫や牽引力が何年も続けばいくら強い組織だといえども神経への影響は出てきてしまいます。背骨がゆがみ、姿勢が悪い状態が長期に渡れば徐々に神経の働きは弱まり、その神経が支配している器官も機能が低下した結果、その器官に関係する症状を引き起こします。

そして、その状態を放置すれば、今度は病院の検査でも異常が出るような『病気』となってしまうのです。背骨の歪み、姿勢の悪さは自律神経機能の低下を招くことから『背骨の歪みは万病の元』と言われています。

精神的ストレスと自律神経

西洋医学的には精神的なストレスが自律神経の低下を招く場合が多いとされています。一般的にもその様なイメージが定着している様です。先述した通り、精神的なストレス、不規則な生活などでも自律神経の低下は起こり得ます。しかし、それは少数ではないかと考えます。

近年、西洋医学は原因不明、難治性な疾患は全て精神的なストレスが原因と考えて精神安定剤などを処方する傾向にあります。ただ、それで何か良くなった方はいるのでしょうか??

私の実践している治療理論では自律神経が低下したから『精神的なストレスに弱くなる』『精神的ストレスを受けやすくなる』『精神的ストレスをため込みやすくなる』と考えます。要するに、自律神経の機能低下が先であって、精神的ストレスが自律神経の機能を低下させる事は少ないと考えています。

もちろん、イジメや家庭の問題などで強い精神的ストレスは自律神経機能を低下させます。しかし、ちょっとしたストレスで体調を崩すのは元々、自律神経機能が低下している状態に追い打ちをかける様にストレスが加わる事が原因と考えます。

例えば、友人、教師、親に何か嫌な事を言われたり、されたりする事は誰にでもあります。無い人などこの世には1人として居ないはずです。自律神経が正常に働いていれば人間は時間の経過と共にそのストレスが軽減するように出来ているのです。ストレスをため込む前に、睡眠などで解消するように出来ているのです。

精神的なストレスが解消しにくくなるメカニズム

自律神経の大切な働きとして睡眠があります。質の良い睡眠は脳や身体の疲れ、ストレスを発散させてくれます。病気やケガの回復も寝ている時が最も強く働いています。自律神経には交感神経と副交感神経があります。

質の良い睡眠を取るためには夜は交感神経よりも副交感神経が強く働いている事が必須になります。交感神経、副交感神経の働きがバランス良く働かなければ、質の良い睡眠は取れません。結果、脳や身体の疲れやストレスは解消しにくくなり、溜め込みやすくなります。そして、脳や身体の疲れがある状態、体調の悪い状態ならば通常よりも精神的ストレスを受けやすくなります。

 

まとめ

①自律神経機能が低下する原因の多くは背骨のバランスが悪い事で神経の働きが低下して引き起こる。

②いじめなどの強い精神的ストレスは自律神経機能の機能低下を起こすが、それが原因となっているのは少数。

③自律神経機能が低下した事で精神的なストレスを解消しにくい、ストレスを受けやすい、ストレスをため込みやすい状態となる。